魚界にも酔っ払い…!?
このブログをお読みくださっている皆さんの中で
お酒を飲まれる方も多くいるでしょう🍻
私も時折ですが、嗜む程度に美味しい料理と共にいただいています( ¨̮ )
枝豆、エイヒレ、ポテトフライ…定番おつまみから、
釣った魚をアテに など(*´ `)ノ
アテとして食べていた魚が、私達に食べられる前まで
実は酔っ払っていたとは、思いもしませんよね(笑)
でも、今後“よっぱらい魚”を日常的にいただく日も
そう遠くはないかもしれませんよ…( ͡° ͜ʖ ͡°)🍶🐟
よっぱらい魚
本当に、実在するんです…。
よっぱらい魚!
このワードを初めて耳にしたとき、印象的でおもしろいなと思いました。
というか、普通によっぱらい魚とか聞いたら、一体なんなのか気になりますよね😹🐟
早速ご紹介しましょう!!
養殖魚の一種
近年、魚資源量が枯渇していく中で、それを補おうと養殖技術がますます進歩しています。
本ブログでも既に何種かの養殖魚を取り上げてきました。🐟
今回のよっぱらい魚もその養殖魚の1種。
「酔魚研究会」というこれまた興味深い集りがありまして、
「酒造過程の副産物を養殖魚の餌等として活用する」ことで養殖業を盛り上げようという趣旨の研究会とのことです。
この酔魚研究会にて、酒造副産物(酒粕,焼酎粕,ブドウ 絞り粕等)を餌などに利用した養殖魚を「よっぱらい魚」 と名付けられました。
養殖魚では生餌(魚など)や魚粉をエサとして用いることが多く、
また魚類養殖に最もかかる費用は餌です。(生産経費の7割を占めたり…)
エサに魚を用いるということは、
その魚を獲ったり養殖したりといった必要があり、
魚資源が減少している現状では不効率でコストもさらにかかることでしょう。
そこで、経済的にも優しく安全性や栄養のあるものは何か。
→酒粕をはじめとした酒造工程の副産物に注目したということなのです。
また、近年では生餌よりも魚粉の方が用いられています。
メリットとしては、魚粉を与える方が魚は消化吸収もしやすく、生餌に比べ食べ残しが少ないので海も汚さないことなどです。
その魚粉の代替タンパク質としての可能性としても、酒粕などの酒造工程の副産物が注目されています。
代替飼料といして用いる必要最低限の条件としては
安全性,嗜好性,栄養価,価格,供給量,社会的受容
が挙げられます。
酒粕等(酒造工程の副産物)は元々私たちが飲んでいるお酒をつくっている過程でうまれたものなので、
そういった条件面でも既にほぼクリアしています。
畜産分野においても既に飼料として用いられているので、
魚類養殖においても実用性はかなり高いと言えます。
また酒粕の原料はほぼ国産米とのことなので、
ご当地ものとしてもブランディングしやすいですね✨
気になるよっぱらい魚の味ですが、
なんと既存の養殖魚の味をはるかに超える美味しさになるとか…(*゚ー゚*)
実際に酒粕等をエサに用い、ブランド化された事例をご紹介しましょう🐟
小浜よっぱらいサバ(福井県)
福井県小浜市では、鯖街道の起点という立地を活かし、
2016年より「鯖,復活」プロジェクトを立ち上げ
小浜のサバを復活させようという取り組みが行われています。
小浜よっぱらいサバには、鯖街道で結ばれている京都で仕込まれた銘酒の酒粕が用いられています。
実際に養殖サバの内、エサに酒粕が用いられたサバとそうでないサバを食べ比べした結果、
半数以上の方がその違いを実感し、実感した方のうち88%の方が、エサに酒粕が用いられたサバの方が美味しいと評価しました。
本来の養殖サバに比べ、「生臭さがない」「ほのかに爽やかな香りがする」とのことです( ¨̮ )
こちらのHPでは、実際に食べたり買えたりできるお店情報も掲載されていますよ🐟
▶︎小浜よっぱらいサバ
ほろ酔いカンパチ,五ヶ瀬ぶどうカンパチ 桜舞 (AUBE)(宮崎県)
ほろ酔いカンパチは、宮崎県の高千穂酒造(株)の焼酎粕を餌に添加しています。
焼酎粕は現在リサイクルの取り組みがさかんで、
エネルギー資源から健康食品にまで、再利用の幅が広いです。
また焼酎粕には、原料由来のクエン酸やアミノ酸が豊富に含まれており、
焼酎粕が与えられたほろ酔いカンパチは、
「透明度が高い」「通常に比べて甘み・とろみが増している」「臭みが少ない」
とかなり好評です(*゚▽゚*)
▶︎ほろ酔いカンパチ
五ヶ瀬ぶどうカンパチ 桜舞 (AUBE)は、五ヶ瀬町のワイナリーにて
ワイン製造の際に出るブドウ絞り粕を加工業者に委託し、
乾燥・粉末化したものを餌に混ぜて給餌しています。
ワイン製造に使用されたブドウの搾りかすには、
人の健康にも良いポリフェノール等が多く残っています。
このポリフェノールが含まれたブドウ絞り粕を与えることで
時間経過による血合肉の変色がしにくくなり「色味が長持ち」したり、
「魚臭さが軽減」したりします。
まとめ
地酒等の有効活用により、さらに養殖魚も美味しくなりご当地化され
より付加価値がついてきますね(⁎˃ᴗ˂⁎)✨
魚類養殖で1番の課題ともされるエサ問題。
コストの半分以上がエサに費やされている養殖魚の現状が今後どのように変わっていくか…。
今後もさらに進化していく養殖魚から目が離せません(。•̀ω-)و
コメント
よっぱらい魚 大変面白かったです。養殖の仕方も海を汚さず、美味しい魚を育てるため いろいろ頑張っていますね。感謝 感謝で残さず美味しいく頂きます。またのお勉強 楽しみにしています。ありがとうこざいました。
あやみん♬
インスタ、フェイスブックからは拝見してましたが今回直でブックマークしました
よろしくお願いします
✳️あっ、昨夜のサンテレビ放送分録画ですが、ちゃんと観ましたよー
外出自粛でストレス溜めないでネ
頑張って乗り越えよー